学生生活。~高校生~
私立の高校へと入学した。
入学式の第一印象。
【地味な学校だな】
このイメージは3年間崩れなかった。
校則は厳しく、勿論アルバイトは一切ダメ。
登校時間、門で必ず正装チェックが入り、リボンが1ミリでもズレてたら付け直し。
スカートは1段階織り込んだだけで外に出される。
理不尽なことに地毛が茶色っぽい子も毎回染めてこいと言われる。
体育の時間は軍隊のような行進。
授業中うたた寝すると廊下に出される。昔ながらのスタイル。
親子関係も相変わらず上手くいってなかったので
のびのびできるはずの学校も億劫だった。
そこで私の反抗期。
髪を真っ赤にして登校した。
バイトもした。制服も違うものに変えた。
学校行事もまともに出なかった。
ある時、ロッカーに理系の男子2人から手紙が入っていた。
【放課後二階のトイレに来い】
理系の人とは関わりもないので、疑問を抱えながらもトイレへ向かった。
嫌な予感がしたのでトイレの外に当時付き合っていた彼氏を待たせた。
すると、しらない男子2名が現れ、私にこう言った。
【お前を見てると気に食わない】
why?
話したことも無い2人にただただ気に食わない。を言われ続ける。
校則を無視して自由に過ごしている私が気に食わなかったらしい。
そして1人の男子が胸ぐらを掴んできたのだ。
悪知恵は上手く働くもので、殴らせば退学させられる!と思った私だが、私は殴られたくない。
外で待たせていた彼氏を発動させた。
【お願いだから私のために殴られて】
彼の顔はアザだらけになった。
先生を呼び、見事退学処分だ👏🏻
しかしわたしも校長に母親と共に呼び出され、大学への推薦は取り消しとなり、自力で受験しなくてはならなくなった。
この時初めて母親が泣いた。
迷惑をかけたな、と思った。
帰宅すると父親がいた。また殴られる、と思った。
しかし父親は正座をしていた。
幼い頃から手を挙げてきたこと、怒りの当て場にしてきたこと、悲しい顔で謝ってきた。
その時久々にマジマジと父親の顔を見た。頭は円形脱毛症になっていた。
謝罪されてから不思議と力が抜けて、何かが開放された。
ちゃんと勉強しようと思った。