学生生活。〜中学生〜
中学一年生。
私は初めて恋をする。
同じクラスの陸上部のY君。
部活中、走るのを眺めてはドキドキしていた。
その時の純粋な気持ちはどこへ行ったのだろうか。
不器用な私はなかなか思いが伝えられず、ある時手紙を渡した。内容はこうだ。
【おでこ広いね。将来ハゲるよ】
将来ハゲるよ。は余計だ。しかしおでこ広いね。は私の褒め言葉だった。
もちろん返事はなかった。
もう一度手紙を渡してみた。内容はこうだ。
【明日の大会頑張ってね。ご縁がありますように5円貼っとくね。】
意味がわからない。なんのご縁だ。
しかしピカピカの五円玉をギチギチに貼り付けたのを覚えている。
するとはじめて手紙をくれた。
【ありがとう。お前も頑張れよ。】
……
それから手紙のやり取りが続き、一緒に帰るようになった。手を繋ぐようにもなった。
一緒にディズニーランドにも行った。
ある時、共通の友達が【あんたと付き合ってるの?ってYに聞いたら付き合ってないって。てか好きじゃないって言ってたよ】
玉砕である。
これが私の初恋。
なんで手ぇ繋いだんや……
今思えばあいつはなんも考えてなかったんだ。
中学2年生からはあまり思い出したくない。
何故ならイジメが流行ったからだ。
いじめられてる子を味方したら標的が私になったのだ。
私は間違ってない。と思いながらも
ご飯を食べる時も
体育の時間も1人なのは辛かった。
1番辛かったのは、味方した子にまでイジメられた事だ。
この時に初めて【裏切り】を知った。
ある時、先生に相談したら
【あなたにも非があるんじゃないの?】と言われた。
心理カウンセラーに相談したら
【強い心を持ちましょう】と言われた。
家族には心配をかけまいと言えなかった。
私の味方をしてくれる人は誰もいなかったのだ。
この時、自分を守れるのは自分だけだ。ということも知った。